nahrunの日記

大学で鬱になり、自殺も出来なかった。弱っちい人間の話。

自殺したかった院生の話

ここ一年自殺のことばかり考えていた

きっかけは、大学4年の時の研究室だった。
僕が配属された研究室はいわゆるブラック研究室で、
とんでもなく忙しかった。
帰る時間は終電ギリギリ、帰れない日も多く、さらに朝も早い。
そして、毎日のように理不尽な目に会う。
そんな中で「死にたい」という想いが常に自分の頭の中にあった。
そして僕はおかしくなっていった。

「死にたい」

という想いが頭の中にこびりついてしまったようだった。
それから僕は逃げるように研究室を変えた。院進学を辞退した。
これ以上いたら本当に死んでしまうと思ったからだった。
泣きながら教授にお願いしたのを覚えている。

それから一年勉強の末、もう一度院試を受け直し、今の研究室にいる。
ここは先程の研究室に比べたら天国のような場所に思えた。
コアタイムはなく、皆んな自由に研究している。先生もゆるい。
「ここは天国か」本気でそう思った。
でもそれも長くは続かなかった。

なぜか「死にたい」という想いがどうしても離れなかったのだ。
この「死にたい」という奴は難敵だ。
環境が変わったのに、自分は天国のような場所にいるのに
なぜか僕の側から離れようとしない。
何をしても、何を考えても、常にそこにいる。
そして僕からじわじわと着実に気力を削いでいく。

負ける方が楽

限界の時は近かった。たった一年ほどで僕は負けを認めてしまった。
負ける方が楽なのである。
気力のない自分には、学校に行き講義を受け、
研究を無理やり形にするので精一杯だった。
それ以外のことは当然おろそかになる。
就活をほったらかしていたのだ。

審判の日

それはすぐに来た。
僕は何も考えていないまま、就活に挑んだのだ。
結果は惨敗。
当然だ。当然だ。何もしていないのだから。

面接で惨敗した後に残ったのはあの「死にたい」という想いだけである。
これまで「死にたい」と思っていた気持ちが爆発した。
ブレーキがなくなったように、僕は自殺を考えた。

やり方はわかっている。首吊りがいい。
完全自殺マニュアルを隅から隅まで読んだ僕に迷いはない。
もう生きていてもしょうがない。
すぐにロープを買いに行った。
が、財布には一銭もなかった。
金がなきゃ死ぬことも出来ないのか。
まあしょうがない。amzonでクレカで買うことにした。

まず場所だ。これは簡単だ。
実家の僕の部屋にはロフトがある。
ロフトにははしごがついている。
上の方の段に紐を括れば良い。高さは十分。我ながら妙案だ。
あとは何か踏み台になるもの。近くにいい感じの椅子がある。これを使う。

そして何度もシミュレーションしていた。自分が死ぬ姿を。

手が止まる

そんなことを考えながら土日を過ごしていたら、
無性に悲しくなってきた。
何が一番悲しいか。
それはやはり残された人のことだった。
特に彼女のことが気がかりだった。
何度死のうと考えたことか。
でもそれでも彼女の顔が脳裏に浮かんでくる。

「生きたい」

自分の中の悪魔が話しかけてくる。「死んでしまえ」と。
それはとても甘美な響きだった。
それしかないと思っていたのに。
死について真剣に考えるほど、彼女のことが離れない。
生きて一緒に幸せに暮らしてみたい。
そんな気持ちもあったのだ。それが噴き出す。
「死にたい」でも「生きたい」。
この狭間で僕は苦しんだ。
とんでもない高低差のあるジェットコースターみたいな感じだ。
気分は悪い。ご飯も喉も通らない。
一体これはいつまで続くのか。

そんなことを考えながら僕は家を飛び出した。

長くなりそうなので。続きはまた書きます。今回はここまでです。
ざっくり今の状態を吐露しました。
細かい話も積もるほどあるのですが、また必ず書きます。

人生って大変すね。
これは自殺出来なかった弱っちい大学院生の話です。